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お遍路用の道具【金剛杖】

金剛杖にまつわるお遍路でのルールは、まだ他にもあります。
 
◆杖の先を刃物などで削らない。
お遍路を続けるうちに、杖の先はだんだんとささくれ立ってきます。
その場合でも、杖の先は弘法大師の足と同じですので、決して刃物などで削っ
てはいけません。
地面にこすり付けてささくれをとります。
八十八番札所大窪寺の大師堂前の石畳でささくれを落とすとされています。
その頃には、長旅での磨耗により杖は10センチ以上短くなると言われています
 
◆一日の終わりには、最初に杖の手入れをする。
金剛杖には弘法大師が宿るとされていますから、その足となる杖の先を必ず最
初に洗います。
自分よりも先に洗い清め、床の間などの部屋の中では上座に立て、合掌して感
謝の言葉を述べます。
これは、常に弘法大師への感謝を忘れないことにも繋がります。
「自分より先に杖を清め休めること」と「清潔な場所に置くこと」が大切にな
ります。
同様に、休憩時にも先に杖を休ませてから自分の腰を下ろすようにし、お手洗
いの中には持って入らずに、必ず外に置くようにします。
 
◆他人の杖を使ってはいけない。
お遍路さんにとって大切な金剛杖ではありますが、落し物や忘れ物が多いのも
実情です。
もし、それらの杖を見かけても、拾って使ってはいけません。
そうすることで他人(持ち主だった人)の業までを背負って歩くことになって
しまうとされているからです。
他人の杖と取り違えて使っていることも同じことになりますから、自分の杖と
分かるように、目印に工夫をすると良いでしょう。
 
 

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